Googleフォームの複数回答を設定する方法|制限や活用シーン、注意点も徹底解説

Googleフォームを使って、アンケートや申し込みフォームで複数回答を受け付ける方法を知りたいと考えていませんか?

Googleフォームは無料で利用でき、簡単にフォームを作成できる便利なツールですが、適切な設定をしないと、意図しない回答が集まったり、データ分析が難しくなったりする可能性があります。

複数回答を設定することで、より多くの回答が集まり多角的にフォームから見えてくる課題を整理できます。

本記事では、Googleフォームの複数回答を設定する手順を基本から解説し、利用可能な選択肢の種類や制限のかけ方、活用シーンまで詳しく説明します。アンケートや申し込みフォームの作成を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

Googleフォームで複数回答を設定する基本的な手順

Googleフォームでは、回答者に対して複数の回答設定が可能です。アンケートや申請フォームで、複数の項目を同時に選ばせたい場合に便利です。

設定の手順もそこまで難しいわけではないため、手順さえ覚えておけばいつでも設定可能です。

ここからはGoogleフォームで複数回答を設定するための基本的な手順を詳しく解説します。

チェックボックス形式で複数回答を実現

チェックボックス形式を使用すると、回答者が複数の選択肢を選ぶことができます。以下の手順で設定できます。

  1. Googleフォームを開き、新しいフォームを作成する、または既存のフォームを開きます。
  2. 「+」ボタンをクリックして新しい質問を追加します。
  3. 質問の種類を「チェックボックス」に設定します。
  4. 質問文を入力し、選択肢を追加します。
  5. 必要に応じて「この質問を必須にする」を有効にします。

チェックボックス形式は複数の回答があるケース適しています。ただし、選択数の上限設定は別途カスタマイズが必要です。

ドロップダウン形式での複数選択設定

Googleフォームでは標準のドロップダウン形式では一つの選択肢しか選べません。そのため、複数回答を求める場合はセクションの分岐や複数の質問を設定する必要があります。

例えば、複数回同じ質問を作成し、それぞれ異なる回答を選んでもらう方法が考えられます。

  1. 新しい質問を追加し、質問の種類を「ドロップダウン」に設定します。
  2. 質問文を入力し、選択肢を追加します。
  3. 同じ質問を連続して追加し、各質問ごとに異なる回答を選んでもらう設定にします。

この方法では設定上で同じ質問が並んでしまうため、少しだけ質問を変えたりラベル分けしたりすることで、飽きを回避しましょう。

複数回答を必須設定にする方法

Googleフォームでは、回答者が複数の選択肢を選ぶようにする設定はデフォルトではありませんが、設定している質問項目に「必須」というボタンがあります。

こちらをクリックすることで、必須事項にできます。また、下記の方法で最小選択数を設定できます。

チェックボックスの最小選択数を限定する

Googleフォームには「回答検証」機能があり、これを使うと最低限必要な選択肢の数を設定できます。

  1. 「チェックボックス」を選択した状態で、右下の「︙」アイコンをクリックします。
  2. 「回答の検証」を選びます。
  3. 条件を「選択肢の数」にし、最小数を指定します(例:少なくとも2つ選択)。
  4. エラーメッセージをカスタマイズし、正しい入力を促します。

このように設定することで回答を1つしか選択できない機能で、より正確なアンケート結果を得ることができます。

Googleフォームの複数回答における様々な設定

Googleフォームでは、複数回答を受け付ける際にさまざまな設定オプションを活用することで、より適切なデータ収集が可能となります。

ここでは、回答数の制限や、特定の組み合わせの禁止、入力欄の追加など、柔軟な設定方法について詳しく解説します。

回答数を制限する方法

Googleフォームでは、チェックボックス形式で複数回答を受け付ける場合、最大選択数を設定することが可能です。この機能を利用すると、あらかじめ設定した範囲内で回答者に選択させることができます。

回答数制限の設定手順

回答数制限する手順に関しては下記の通りです。

  1. Googleフォームを開き、チェックボックス式の質問を作成します。
  2. 右下の「︙(縦三点)」メニューをクリックし、「回答の検証」を選択します。
  3. 「数値」のオプションを選び、「最大」と入力し、許容する最大選択数を入力します。

この設定を活用することで、「3つまで選択可能」「少なくとも1つ選択必須」といった制約をかけることができます。ただし、選択数の下限を設けることはできないため、必須回答として設定する場合は別途「必須」オプションを有効にする必要があります。

Googleフォームの複数回答を活用するシーン

Googleフォームには複数回答の機能がありますが、実際に利用するシーンを知っておくと、自身で利用するとしても分かりやすいです。

ここからはGoogleフォームの複数回答を活用できるシーンとして、有効なパターンをいくつか紹介します。

アンケートや市場調査

Googleフォームの複数回答機能は、企業や研究機関が行うアンケートや市場調査に最適です。例えば、新製品の開発にあたり、ターゲット層が好むデザインや機能を調査する際に、複数の選択肢を提示し、回答者に複数選択を許可することで詳細なニーズ分析を行えます。

また、サービスの満足度調査でも「利用したことのある機能」をチェックボックス形式で選択させることで、ユーザーがどの機能をよく使用しているのかを明確に把握することが可能になります。

イベントの参加申し込み

Googleフォームの複数回答設定は、イベントの参加申し込みフォームにも活用できます。特にセッションが多いイベントやワークショップが用意されているイベントでは、参加者が興味のあるコンテンツをすべて選択できるように設定すると便利です。

例えば、カンファレンスやセミナーで「午前の部」「午後の部」「懇親会」の3つの選択肢を提示し、複数回答を許可することで、参加者の希望を正確に把握できます。

また、各セッションの申込状況をリアルタイムで確認できるため、運営の準備もしやすくなります。

複数部署への情報収集

企業や組織内で複数の部署からの情報を一元管理する場合にも、Googleフォームの複数回答機能が活躍します。

例えば、社内のリソース管理において、各部署の必要な備品を確認する際に、複数の選択肢から該当するものを選択してもらうことで、スムーズな情報収集が可能です。

また、社内プロジェクトの進捗確認やリスク管理において、各部署が該当する課題を複数選択できるように設定することで、問題点を可視化しやすくなります。

Googleフォームの複数回答に関する制限事項

Googleフォームで複数回答を受け付ける際には、いくつかの制限事項があります。これらの制限を理解し、適切に設定を行わないと、回答データの管理や利用に支障をきたす可能性があります。

ここからは、複数回答に関する主要な制限事項について詳しく解説します。

回答数の制限

Googleフォームでは1つの設問に対しての回答数を制限できます。この設定を行うことで、必要以上に多くの選択がされることを防ぎ、集計しやすいデータを得ることが可能です。

設定する手順は下記の通りです。

  1. Googleフォームを開き、対象の設問を選択します。
  2. 「チェックボックス」形式の質問であることを確認します。
  3. 右下の「︙(その他のオプション)」をクリックします。
  4. 「応答の制限」を選択し、最大選択数を指定します。

この設定により、例えば「最大3つまで選択可能」などの制限を設けることができます。

回答の編集に関する制限

回答者が送信済みの回答を編集できるかどうかは、フォーム作成時の設定に依存します。設定方法は下記の通りです。

  1. Googleフォームの「設定」タブを開きます。
  2. 「回答」にある「回答者が回答を編集できるようにする」のオプションを有効にします。

この設定を有効にすると、回答者は送信完了後に「編集リンク」を利用して変更が可能になります。

複数回答と単一回答の使い分け

Googleフォームでは、質問ごとに単一解答や複数回答が設定できます。それぞれの設定にはメリットとデメリットがあり、適切に使い分けることで、より正確なデータを収集することが可能です。

ここからは、両者の特徴や適用シーン、選択基準について詳しく解説します。

複数回答と単一回答のメリット・デメリット

「複数回答」と「単一回答」の違いを明確に理解するため、それぞれのメリットとデメリット整理して比較します。

回答形式メリットデメリット
複数回答回答者が自由に選択できるため、多様な意見を反映できる優先順位や関心の強弱を測ることができる1つの質問で網羅的なデータを収集できるすべて選ばれる可能性があるため、分析時に偏りが出ることがあるデータ量が増えるため、整理や統計処理が煩雑になる回答者によって解釈が異なりやすく、集計時に揺らぎが生じることがある
単一回答明確な選択を促すことで、データの比較が容易になる集計結果が分かりやすく、分析しやすい回答者が1つの選択肢のみを考慮すればよいため、負担が少ない回答者の意図と異なる選択を強いることがある選択肢の不備があった場合、正確なデータ収集ができない細かいニーズや意見の違いを捉えにくい

複数回答と単一回答の違いはここまでで理解できたかと思います。メリットデメリットを見極めて利用しましょう。

適切な選択方法

「複数回答」と「単一回答」は、質問の内容や目的に応じて適切に使い分けることが重要です。以下のような判断基準をもとに、どちらを選ぶべきか検討しましょう。

  • 全ての選択肢を選んでほしくない場合 :単一回答
  • 複数の意見を同時に収集したい場合 :複数回答
  • 回答者の優先度や好みを把握したい場合 :複数回答
  • 統一されたデータとして集計したい場合 :単一回答

分析のしやすさが選択のポイントです。単一回答はパーセンテージで単純に比較しやすいですが、複数回答はデータの偏りや相関を考慮する必要があります。

最適な回答形式を選ぶことで、Googleフォームの効果を最大限に発揮しましょう。

Googleフォームの複数回答に関するよくある質問

上記の解説で複数回答や単一回答について、使い分けるポイントを理解できたことでしょう。一方で、Googleフォームには細かい設定事項があり、フォームを作成するにあたっても理解しておきたいポイントがあります。

ここからはGoogleフォームに関するよくある質問に回答します。

複数回答で集計されたデータを効率的に分析する方法は?

Googleフォームでは、収集された複数回答のデータを分析しやすい形式に変換できます。代表的な方法として、以下の手順が役立ちます。

収集データとパターンを分析することで、アンケートや調査の効果を最大化できます。

Googleフォームで匿名の複数回答を受け付けることはできますか?

Googleフォームでは匿名での回答も可能です。匿名性を確保するために、以下の設定を行います。

  • フォームの設定で「Googleアカウントにログインを必須とする」オプションを無効にする。
  • 「メールアドレスを収集する」設定をオフにして、回答者の個人情報を記録しない。

この設定を適用すると、回答は匿名のままとなり、誰が回答したのか特定できません。ただし、組織内部で利用する場合、組織のポリシーによって匿名での回答が制限されることがあります。

まとめ

Googleフォームで複数回答を設定する方法について解説しました。チェックボックスやドロップダウン形式を使うことで、回答者に複数の選択肢を選ばせることが可能です。また、回答数の制限や「その他」入力欄の追加など、柔軟な設定も行えます。

複数回答は、アンケートや市場調査、イベント申し込みなどさまざまな場面で有効です。ただし、適切な質問文や選択肢の設定をしないと、データの収集や分析が難しくなるため注意が必要です。特に、スプレッドシートとの連携時にはデータの整理方法を考慮することが重要です。

単一回答と複数回答を適切に使い分けることで、より正確な情報を集めることができます。目的に応じた設定を行い、Googleフォームを最大限に活用しましょう。

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